小鳥の病院

NEWS RELEASE 新着情報

飼鳥の身体

胸筋のみかた

小鳥の胸筋のつき方で、その小鳥の健康状態がよくわかります。

(診察の時には、胸筋は「鶏のむね肉」のところですよ!とお話しています。)

小鳥の胸には縦に1本大きな竜骨があります。羽を水をつけて濡らすと、赤い胸筋が見えます。胸筋は5段階に分けて考えられています。

1. 極度に痩せている状態

竜骨が目立つくらい筋肉が落ちています。体温が下がり、頭と体の羽を逆立てます。足が冷たいです。危険な状態。

2. やや痩せている状態

竜骨は少し目立ってきます。まだ体力は残っていますので、普通に振る舞います。本人も自覚が無いことが多いです。頭の羽を逆立てることがあります。

3. 普通

竜骨の先端が触れますが、程よく筋肉が張っている状態。健康な状態です。

4. やや肥満

竜骨は少し触れます。胸は丸く平らです。やや太っているため、少し飛ぶと息が荒くなる場合があります。運動しにくくなってきます。

5. 極度の肥満

竜骨が触れず、胸の皮膚には黄色い脂肪がついていることも。運動すると危険な場合があります。突然死があります。

body-1.jpg

    左)5.肥満     中)3.普通   右)1.極度に痩せている状態   

さて、お宅の小鳥はどれに当てはまるでしょうか。
(健康な小鳥は、3.前後の体型です。)

例えば、かなり小柄なセキセイインコで体重が40gだとしても、実は肥満ぎみ(4.)で、本当は30gでいいという場合もあります。大柄なセキセイインコで体重は35gなのに身体は痩せていて(1.)、腹部が大きく張り出すような病気を抱えている場合もあります。一見普通体型で、ヒトで言われる「かくれ肥満」のような小鳥もいますから、飼い主さんが驚かれる事もありますよ。
体重、体格、胸筋、この3つを見て、小鳥の状態を考えていきます。ご自分の小鳥の体の特徴を知ってあげて下さいね。

一見、元気にしていて、餌を食べているように見せていても、糞が少ないかしていない場合は「食べているふり」です。手乗りの小鳥は体調に不安があると、飼い主さんにまとわりついて甘えてくることが多いです。それはサインです。体重が変わっていなくても、胸筋が減ってきている場合には気をつけて下さいね。足が冷たく、胸筋が落ちて痩せているなら、まずは少しずつ温めて下さい。(心配な状況なら受診なさって下さいね。)

肥満の小鳥は、夏の暑さで体調を崩す場合があります。無理な運動は控えて、食餌で体重を少しずつ減らしていきましょう。痩せ気味の小鳥は冷えます。秋冬には早めに温めてあげて下さい。1羽ずつ、それぞれです。

それぞれの健康が守られますように・・・。

(画像は飼い主様Iさんのご提供です。お忙しい中有難うございました。)



 

 

 

小鳥の体重と体格

小鳥の標準体重をご存じですか?

例えば小型鳥では、
セキセイインコ 35~38g
オカメインコ 80~100g 
ブンチョウ 24~25g
ボタンインコ 45g前後
コザクラインコ 45~50g

等々。病院で測定しているとこの↑ようです。本によっては、多少記載が違いますよね。
ご自宅での測定は、デジタルの1kgキッチンスケールで。ホームセンターで購入できます。そのまま乗せてもいいですが、怖がって乗らない場合には、スケール台上に好きな餌をまいたり、スタンドのとまり木に載せたり、箱に入れたりして測定します。少しずつ慣らして下さいね。

次に、ご自分の小鳥の、体格の特徴をご存じですか?
同じ鳥種でも、体格には個体差があります。大柄な小鳥もいれば、小柄な小鳥もいます。体格が違えば、体重も変わってきますよね。
卵は母鳥の体内で、約24時間で作られ排出されます(産卵)。人に比べると、あっという間です。
鳥種によりますが、例えば、セキセイインコの母鳥は1日おきに5~6個産卵します。母鳥の餌に栄養が足りない場合や、母鳥の卵管の機能が低下していると、栄養バランスの整わない卵が作られます。中には、孵化できない卵もあります。やっと孵化できても、ヒナがすぐに亡くなってしまったり、かなり栄養バランスの整った餌を、量に気をつけて与えないと育たない場合もあります。それから、親鳥の体質の遺伝もあります。
小柄な小鳥でも、胸筋がしっかり張ってくれば、体力がついていきます。

最後に、小鳥の体重は朝夕で変わります。
餌を食べる前やお水を飲む前の測定値が、本当の体重に近いと考えられますので、朝の体重を基準にして下さい。

月1回、1年体重測定をすると、その小鳥の年間変動がわかります。春の繁殖期には、体重が増える小鳥が多いでしょうし、換羽期には減ることもあるでしょう。例えば、セキセイインコのメスでは、繁殖期に、卵がなくても体重が5g前後増える場合がありますので、普段35gのセキセイインコでは40gを超すことが多くなります。ご自分の小鳥の、普段の体重や体格の特徴を知っていただければ、頻繁に動物病院へ健康診断に連れていく必要はないと思います。(何かあった時くらいで。)

次は「胸筋のみかた」です。

注!:ラブバード、オカメインコは小型です。100g以下の小鳥は小型として、餌の成分を考えて下さい。よくご質問がありますが、種子餌のパッケージに中型インコと書いてあるのは?です。(中型インコ用パックに入っているヒマワリやアサノミは、油分が多いため、小鳥がやたらに好むかもしれませんが、おやつ程度にしておいて下さいね。)